今年最大の注目材料 Bakkt がついにサービスローンチ

2019年9月23日の日本時間午前9時(NY時間20時)、昨年来注目を浴びてきたBakkt(バックト)のビットコイン先物サービスがついにローンチしました

Bakktが注目されていた理由

Bakktは、①米NY証券取引所の親会社であるインターコンチネンタル取引所(Intercontinental Exchange=ICE)が設立したこと②マイクロソフトやスターバックス、ボストンコンサルティンググループなど錚々たる企業から出資を受けたこと③調達額が182.5mioドル(約196億円)と巨額であったこと④CMEが既に提供している差金決済型のビットコイン先物とは異なり、Bakktが提供する先物は現物決済型であること⑤100%保全のカストディサービス(ウェアハウジング)を同時に提供していることなどから、機関投資家参入の起爆剤になるのではないかと、約1年に亘り市場の注目を浴びてきました。

初日の出来高は?

しかし、事前の期待とは裏腹に、ローンチ初日の出来高は、71BTC(約7450万円)と低調なものに留まりました。一部では「拍子抜け」との声も聞かれますが、筆者は特段心配ないと考えております。なぜなら、Bakktが提供する現物決済型の先物サービスは、差金決済型のように投機マネーを呼び込むだけでなく、実需を呼び込む潜在性があるからです。この為、すぐに出来高が増加する類のものではありません。

システムがきちんと稼働するのか?

ウェアハウジングサービスが機能するのか?

プラットフォームの使い勝手は?

流動性はどのくらいあるのか?

マーケットメイカーにはどこの業者が入ってくるのか?

Bakktと投資家を繋ぐブローカーの数は十分か?(少なくとも10社は必要)

決済はスムーズに行われるのか?

などをきちんと見極めた上で、機関投資家など実需マネーが入ってくるのが一般的です。

更に、Bakktは他の取引所で行なわれているような高レバレッジ取引が出来ません(※証拠金率が35%前後ですので、せいぜい3倍弱くらいまでです)。また、ビットコインを売却する際は、デリバリー時点(T+2)までに現物をBakktに送付しなければなりません

この為、daily futureでビットコインを空売りする場合は、事前にビットコインを預け入れ、その預け入れたビットコインを売却するわけです(=空売りするメリットが殆どない状態)。

つまり、出来高を爆発的に増やすような仕組みにはなっていないわけです言い換えると出来高が増えるまでに時間がかかります)。

但し、monthly futureの場合は、デリバリーまでの期間が1ヶ月程度ありますので、expiry+2dayまでに当初売却したビットコインをBakktに預ければいいので、空売りのメリットは多少あります。

取引に際して覚えておくべきポイント!

商品名:Bakkt BTC (USD) Monthly Future(コード:BTM)

契約サイズ:1契約 1bitcoin

値幅制限:サーキットブレーカー等はありません

取引時間:NY時間午後8時~翌午後6時(日本時間午前9時~翌午前7時)

尚、Bakktの出来高は、下記サイトで確認することができます。https://www.theice.com/products/72035464/Bakkt-Bitcoin-USD-Monthly-Futures-Contract/data

今後の注目点

Bakktの初日の出来高はかなり低調なものとなりましたが、市場参加者の目線が下がったことで、むしろ今後出来高が伸びた際のポジティブサプライズの余地が生まれたように感じます(これ以上出来高が低迷する可能性は少ない為!)。機関投資家など実需を呼び込むためには実績作りが必要です。実績とは単に出来高を増やすことではなく、上記で示した通り、「サービスが上手く機能しているかどうか?」「システム障害が発生していないかどうか?」といった点も含まれます。そうした意味では、10月限月の取引最終日となる2019年10月16日や、最終決済日の2019年10月18日に注目が集まりそうです。

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