ソシエテ・ジェネラルがSTOでカバード・ボンドを発行

仏大手金融機関ソシエテ・ジェネラルは4月19日、約$112 million (約124億円。1ドル=111円換算) 相当の債券をイーサリアムのパブリックブロックチェーン上にSTO形態で発行したことを発表しました。

同債券はさらにカバード・ボンドという形態で、発行体であるSociete Generale SFH(ソシエテ・ジェネラルグループ子会社)の信用力に加え、住宅ローン等を担保にしているため、発行体自身の格付や概ね国債よりも高い格付を取得することができる仕組みが採用されており、金融機関にとっては通常発行する債券より低利に資金調達ができる形態となっています。日本国内においては、カバード・ボンドの発行が法制度面などにおいて難しく欧州で多く見られる債券の種類です。なお、国内では2018年11月6日付で、三井住友銀行が日本初のカバード・ボンドを発行したとして業界では話題になりました。

今回ソシエテ・ジェネラルが発行した債券は、最高位となるAaa / AAAを三大格付機関のうちの2社であるMoody’s(ムーディーズ)とFitch(フィッチ)より付与されています。

もっとも、今回は試験的な取り組みだったようで、外部の投資家はついておらず、ソシエテ・ジェネラル自身が投資家として保有しているようです。将来的に外部投資家への販売が実現し、金融機関のバランスシートが軽くなることにつながれば、本質的に既存金融商品としてSTOが活かされたことになると言えるでしょう。今後の動向に注目したいです。

satogram

仮想通貨メディアCoinCollege∛の編集長。規制動向及び業界動向を担当。国内外金融機関で金融商品のストラチャリング業務、セキュリタイゼーション業務、バイサイドリサーチ業務に従事。

satogramをフォローする
業界動向
CoinCollege∛
タイトルとURLをコピーしました