米大手先物取引所「シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)」は2019年11月12日、仮想通貨ビットコインのオプション取引を2020年1月13日付けでサービスローンチする事を正式に発表しました。2019年12月9日付けでオプション取引を開始する「Bakkt(バックト)」に続く形となっております。
CMEビットコインオプションの特徴
【原資産】
ビットコイン先物(既に上場されているbitcoin futureが原資産です)
【取引単位】
1コントラクト=5BTC(既に上場されているbitcoin futureと同じです)
【取引時間】
米中部時間の日曜17時〜金曜16時まで(冬時間だと日本時間月曜午前8時〜土曜午前7時)
【行使期日】
契約月の最終金曜日のロンドン16時(冬時間だと日本時間の午前1時)
【カットオフレート】
CMEが提供するロンドン16時時点のBRR(CME CF Bitcoin Reference Rate)
【その他】
BRRと行使価格で米ドルの差金決済(行使連絡等は不要)
仮想通貨オプション業界の競争激化は必至
仮想通貨オプション市場は現在、Deribit(オランダ)、LedgerX(米国)、BinanceJEX(中国 ※登記はセーシェル共和国)の3社競合となっておりますが、実態としては、Deribitが独走(全出来高の90%以上)している状態です。

この中に、今年12月にはBakkt(米国)が、来年1月にはCME(米国)も新規参入することになります。米州に3社、欧州に1社、アジアに1社という構図です。2020年はこれら5社がユーザー獲得を競い合うことになりそうです!
尚、当編集部の見解では、BakktとCMEの土日祝日休場は大した問題にはならないと考えております。
決済時の特徴としては、
【Deribit】
差金決済型オプション取引所(BTCやETH建て差金決済)
【BinanceJEX】
差金決済型オプション取引所(USDT建て差金決済)
【LedgerX】
現物決済型オプション取引所(現物決済)
【CME】
差金決済型オプション取引所(USD建て差金決済)
【Bakkt】
現物決済型オプション取引所(現物決済or差金決済を選択可能)
仮想通貨オプション取引所のカットオフタイムまとめ
ファンダメンタルズやテクニカルでは説明できないオプション特有のトリッキーな動きを予想する上で、オプションカットオフの時間を把握することはとても重要です。日本時間に置き替えて丸暗記することを強くオススメ致します!
5社全てが出揃えば、(冬時間なら)日本時間の「1時→6時→8時→16時→17時」でカットオフが続くことになります。もの凄く慌ただしいですね!!!
Deribit(オランダ)
日本時間17時(冬時間も夏時間も変わらず)
Binance JEX(中国系 ※本店投機はセーシェル共和国)
日本時間16時(冬時間も夏時間も変わらず)
LedgerX(米国)
冬時間は日本時間6時、夏時間は日本時間5時、
CME(米国)
冬時間は日本時間1時、夏時間は日本時間24時
Bakkt(米国)
冬時間は日本時間8時、夏時間は日本時間7時(⇦筆者予想)
詳細は下記の記事をご覧ください!!