BTCオプション日報「オプションカットオフに要警戒」

中国当局による投機抑制懸念、ハッシュパワーの低下、中国ファンダメンタルズの一巡感が重石となり、ビットコイン円相場は心理的節目9000ドル(97.2万円)を割り込み、一時8960ドルまで下落しました

しかし、10/23安値(7329.2ドル)と10/26高値(10540.0ドル)のフィボナッチ半値押しが位置する8934ドル付近でピッタリ下げ止まると、その後持ち直す動きとなっております

事実、Bitmexのリーダーボードの相場予測一覧表を見ても、昨日までの総悲観(ほぼ全員がショート予想の状態)から一変し、ロング予想が急増しました。短期的な下げ相場が一巡した可能性もあり、アジア時間帯の動きに注意が必要です。

尚、昨日はビットコインの11回目の誕生日となっております🎉🎉

オプション市場のレビュー

暗号資産オプション市場では、スポットの緩やかな下落を受けて、インプライドボラティリティが一段と低下しましたボラティリティカーブは「Gamma売り+Vega高止まり」の影響でスティープ化が進んでおります。尚、リスクリバーサルはほぼ不変となっていますカットオフを目前に控え、ガンマを投げる動きが強まっていたのが特徴的でした

出所:skewより作成

本日の注目ポイント

本日は世界最大の暗号資産オプション取引所Deribitのカットオフ当日となります(日本時間17時)。昨日までは、「オプション買い手」によるガンマの投げが散見されましたが、ここ数時間の間に、トップサイドCALLの買いが増加傾向にある点に、留意が必要でしょう。

尚、本日のカットオフで絡む可能性のある11/1行使期日のストライク一覧は下記の通りです!

8,000ドル:976 btc
8,250ドル:375 btc
8,500ドル:614 btc
8,750ドル:412 btc
9,000ドル:435 btc
9,250ドル:523 btc
9,500ドル:580 btc
9,750ドル:495 btc
10,000ドル:393 btc

期近物ボラティリティで逆算した向こう24時間の予想レンジは94.0万円〜102.5万円となっております。それでは、本日も宜しくお願いします!

=======免責事項=======
本記事は一般的な情報提供を目的に作成されたものであり、暗号資産を含む金融商品の売買、投資、保有などを勧誘又は推奨するものではありません。本記事は、信頼できると思われる情報に基づいて作成されておりますが、その正確性、適時性、適切性又は完全性を表明又は保証するものではありません。投資の最終判断は、お客様ご自身の責任のもとで行われます様よろしくお願い申し上げます。
CoinCollege∛編集部

CoinCollege∛編集部はインターバンク市場で活躍したオプションディーラーやフォワードディーラー、エコノミストやストラテジスト、有価証券バイサイドトレーダーなど複数名の有志で構成されたリサーチ&トレーディングチーム。

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