CME・ビットコイン先物【ネットポジション】
米商品先物取引委員会(CFTC)は11/1(金)、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の10/29時点のビットコイン先物「建玉」動向を発表しました。投機筋(レバレッジファンド)の買い持ち(ロング)と売り持ち(ショート)の差を表すネットポジションは、5,300 BTCの売り持ち超過(ネットショート)となり、前週より1,480 BTC ネットショートが拡大しました(※建玉に5を掛けてBTCベースに単位調整済み)。本年4/2以来の高水準(約7ヶ月ぶり)までネットショートが膨らんでいることが確認できます。
本統計は、火曜日時点のポジションが金曜日に公表される為、3日間のタイムラグが生じます。従って、最新のポジション動向を表している訳では無い点に留意が必要です。

CME・ビットコイン先物【週間出来高】
CMEビットコイン先物出来高(週次)は、ビットコイン相場の膠着を受けて先週比で大幅減となりました。
・9/30〜10/4 出来高:79,225 BTC
・10/7〜10/11 出来高:106,065 BTC
・10/14〜10/18 出来高:76,090 BTC
・10/21〜10/25 出来高:151,565 BTC
・10/28〜11/1 出来高:102,569 BTC(⇦11/1が現時点で未公表である為、当該数値は筆者予想)
CME・ビットコイン先物【月間出来高】
CMEビットコイン先物出来高(月次)は、減少トレンドが続いております。10月は本年3月以来の低商いとなりました。
・1月出来高:455,540 BTC
・2月出来高:500,995 BTC
・3月出来高:375,835 BTC
・4月出来高:1,040,280 BTC
・5月出来高:1,496,450 BTC
・6月出来高:836,810 BTC
・7月出来高:764,490 BTC
・8月出来高:498,980 BTC
・9月出来高:507,270 BTC
・10月出来高:468,065 BTC
2019年上半期は、出来高低迷が3月にボトムを付けた後、4月〜5月に出来高が増加し、6月にビットコイン価格は年初来高値149万円まで上昇しました。ビットコイン価格が上昇する前月・前々月にCMEビットコイン出来高に何かしらの動意(兆候)が見られる可能性もあり、引き続き出来高動向に注意が必要です。
CMEはオプション取引のローンチを発表
尚、CMEは今週、仮想通貨ビットコインのオプション取引を2020年第1四半期にローンチする事を発表しました。オプション取引をローンチすると、利便性の観点からデルタヘッジを同一プラットフォーム内で行うプレイヤーが増加すると予測される為、来年1Q以降は、CME先物出来高が急増する可能性があります。
CMEオプションについては、下記記事を参考にして下さい。
今週もありがとうございました!来週もどうぞ宜しくお願い致します🌼