昨日は、Deribitのフラッシュクラッシュや、BITMEXの誤メール騒動など、普段起こらないことが度重なる珍しい1日となりましたが、ビットコイン相場は概ね9100ドル〜9300ドルをコアレンジとした方向感に欠ける値動きが続いております。
Deribitは、今回のフラッシュクラッシュでロスカットに見舞われた投資家全員に補填を行いました(変換レートは9160ドル前後)。対応がとても早かったことから、海外市場を中心にDeribitを評価する声が多く聞かれました。
オプション市場のレビュー
仮想通貨オプション市場はカットオフを迎えたことで、ポジションを次の期日(11/8)に飛ばすSell/Buyが強まりましたが、ボラティリティは引き続き、短期物を中心に低下傾向が続いております。また、足元のスポット膠着を反映する形で「Gamma売り+Vega高止まり」状態が継続し、ボラティリティカーブを見ても、一段とスティープ化が進んでいる状況です。


本日の注目ポイント
ビットコイン相場が膠着する中(上下しつつも方向感を見出せない状況)、ボラティリティ(特に短期物=ガンマ)を買ってもワークしない苦しい状況が続いております(だからと言って、短期オプションを売るのも怖すぎる不穏さがあります)。但し、仮想通貨市場を巡っては全体的に不確実性が増しつつあることから(中国の新たな動きなど)、長期オプション(=ベガ)には引き続き一定の買い需要が残っています。こうした市場参加者の思惑がボラティリティカーブをスティープ化させていると考えられます。相場が動意付く直前には、オプションの売買が活発化する傾向にある為、引き続きDeribitを中心に各取引所(LedgerXやBinanceJEX)の出来高や建玉の変化に注意したいと思います。
尚、11月に行使期日を迎えるストライク一覧(11/8、11/15、11/29の合算分)は下記の通りです!
9250ドルは建玉が小さいので通過点。9500ドルは1000BTC程度ありますのでやや大きめです。
8,000ドル:1737 btc
8,250ドル:1198 btc
8,500ドル:1806 btc
8,750ドル:320 btc
9,000ドル:1231 btc
9,250ドル:335 btc
9,500ドル:925 btc
9,750ドル:182 btc
10,000ドル:1127 btc
10,250ドル:637 btc
10,500ドル:725 btc
期近物ボラティリティで逆算した向こう24時間の予想レンジは96.7万円〜103.5万円です。
それでは、本日も宜しくお願いします!