BTCオプション日報「ガンマの投げ完了後にスポット上昇」

ビットコイン相場は今朝方上昇し、一時9600ドルを超える場面も見られました。ここ1週間続いてきた膠着相場からの脱却(上放れ)が期待されます。1weekヒストリカルボラティリティは昨日時点で一時20%台まで低下しておりましたが、本日以降、動意(ボラティリティ)が戻る可能性があります

背景には、バイナンスCEO CZ氏による16000ドル強気発言や、人民日報へのブロックチェーン関連社説の掲載などのファンダメンタルズ要因が挙げられます。こうした楽観ムードが続くか否か、本日アジア時間の動きに注目が集まります。

“Lol, price predictions are easy. It’s just hard to be right about the timing. We will see $16k soon-ish. 1.4 billion people working on it as we speak.”

出所:CZ氏のTwitterより作成

オプション市場のレビュー

ビットコイン相場の膠着が続いたこともあり、ボラティリティは全体的に低下基調を辿りました昨日はセータ負担に苦しむオプションロング勢がトップサイドのガンマを投げたことも印象的でした1weekのヒストリカルボラティリティが20%台まで低下したことで、さすがに50%台後半で値付けられている08Novや15NovのATMは高いとの見方が広がったことが背景です。

出所:skewより作成

本日の注目ポイント

この1週間続いてきた短期アセンディングトライアングルの上方ブレイクを受け、ボラティリティは朝から幾分ビッドアップしております。上述の通り、昨日はトップサイドのオプションを投げる動きが広がりましたので、ガンマポジション(買い足)が相応に減少している可能性があります。言い換えると、デルタヘッジに伴う潜在的な「現物(先物)売り」圧力が弱まっている可能性がありますので、節目で価格が止まらない(滑り易い)相場展開に注意が必要です(以下の通り、call-sellが最も多い状況。但し、今朝方のスポット上昇を受けてcall-buyが騰勢を取り戻しつつあります)。

出所:skewより作成

尚、期近物ボラティリティで逆算した向こう24時間の予想レンジは、対円が「99.9万円〜105.9万円」対ドルが「9201ドル〜9759ドル」です。

それでは、本日も宜しくお願いします!

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CoinCollege∛編集部

CoinCollege∛編集部はインターバンク市場で活躍したオプションディーラーやフォワードディーラー、エコノミストやストラテジスト、有価証券バイサイドトレーダーなど複数名の有志で構成されたリサーチ&トレーディングチーム。

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