オプションコラム「OKExがオプション取引のコンテストを開始」

大手仮想通貨取引所 OKExは本日(12月12日) 日本時間13時より、仮想通貨オプションのデモトレードコンテストを開始しました

初日の反響は極めて多く、流動性や操作性、デザイン性も含めて、Deribitの対抗馬になり得る潜在性を感じました

見た目はDeribitと同様、オプションの板形式。左側にCALL、右側にPUTが並びます!

出所:OKExより作成

この記事では、OKExオプションの概略について解説いたします!

OKExオプションの主な特徴

【OKExオプションの原資産】
TBTC/USD
(←通貨数は今後急増する可能性大)

【取引単位】
0.1BTC
以上(←Deribitと同じ)

【取引時間】
24時間365日
(←Deribitと同じ)

【行使期日】
毎週金曜日の日本時間17時(UTC8時)
(←Deribitと同じ)

【オプションタイプ】
プレインバニラのヨーロピアンタイプ
(Deribitと同じ)

【グリークス】
Delta、Gamma、Vega、Thetaは確認可能
(←Deribitと同じ)

仮想通貨オプション市場は競合激化

仮想通貨オプション市場は現在、Deribit(オランダ)、LedgerX(米国)、BinanceJEX(中国系 ※登記はセーシェル共和国)、Bakkt(米国)の4社競合状態ですが今月後半にはOKEx(中国系 ※登記はマルタ共和国)、来年1月にはCME(シカゴマーカンタイル取引所)、来年第1四半期にはBitfinex、更に来年秋頃にはBitMEXが新規参入することになります。

米国に3社、アジアに4社、欧州に1社の計8社の競合が見込まれます。

出所:CoinCollege編集部が作成

オプション市場への参入企業が相次ぐ理由

オプション市場への新規参入が相次ぐ理由としては、同一取引所内での(オプションに絡む)デルタヘッジを通じて、現物や先物のボリュームを増加させる(顧客を囲い込む)意図が透けて見えます市場参加者は、強制ロスカットや証拠金の無駄遣いを避ける為、オプションを売買する取引所と、デルタヘッジを行う取引所を同じにしたがる傾向あり)。

各仮想通貨オプション取引所の決済時の特徴比較

【Deribit】
差金決済型オプション取引所(BTCやETH建て差金決済)

【BinanceJEX】
差金決済型オプション取引所(USDT建て差金決済)

【LedgerX】
現物決済型オプション取引所(現物決済)

【CME】
差金決済型オプション取引所(USD建て差金決済)

【Bakkt】
現物決済型オプション取引所(現物決済or差金決済を選択可能)

【OKEx】
差金決済型オプション取引所(BTC建て差金決済)
⬅︎OKExオプションはBTC建て差金決済です

各仮想通貨オプション取引所のカットオフタイム比較

ファンダメンタルズやテクニカルでは説明できないオプション特有のトリッキーな動きを予想する上で、オプションカットオフの時間を把握することはとても重要です日本時間に置き替えて丸暗記することを強くオススメ致します! 以下は全て冬時間前提で書いております。

Deribit(オランダ)
日本時間17時(冬時間も夏時間も変わらず)

Binance JEX(中国系 ※本店登記はセーシェル共和国)
日本時間17時(冬時間も夏時間も変わらず)

LedgerX(米国)
日本時間6時(夏時間は日本時間5時)

CME(米国)
日本時間1時(夏時間は日本時間24時)

Bakkt(米国)(※カットオフでは無く、取引最終日)
日本時間8時(夏時間は日本時間7時)

OKEx(中国系※本店登記はマルタ共和国)
日本時間17時(冬時間も夏時間も変わらず)⬅︎DeribitやBinanceJEXと同じ17時カット

まだ始まったばかりではありますが、OKExの動向からは暫く目が離せなくなりそうです!

=======免責事項=======
本記事は一般的な情報提供を目的に作成されたものであり、暗号資産を含む金融商品の売買、投資、保有などを勧誘又は推奨するものではありません。本記事は、信頼できると思われる情報に基づいて作成されておりますが、その正確性、適時性、適切性又は完全性を表明又は保証するものではありません。投資の最終判断は、お客様ご自身の責任のもとで行われます様よろしくお願い申し上げます。
くりぷとルーレット

国内外金融機関の通貨オプショントレーダー出身。G10からエマージング、バニラからエキゾまで幅広くポートフォリオマネジメントを担当。長期に亘る海外勤務を経て現在はヘッジファンドに転身済み。

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