ビットコイン相場(対ドル)は直近安値更新後に急反発に転じる展開となりました(安値6430ドル→高値7232ドルの暴騰)。値動きの荒さが際立ちましたね!!
私たちも含めて各メディアやトレーダーが一斉に弱気になった所が結果として「ど底」になってしまった状態です。当編集部では、昨日の「下げ」が「クライマックスセリング」である可能性が高いと判断しております(知らんけど)。
テクニカル的に見ると、①弱気のパーフェクトオーダー(21日線<90日線<200日線)が継続しつつも、遅行線が26日前のローソク足に接触したことで、②強い売りシグナルを表す一目均衡表三役逆転は終了しました。また、③強い下落トレンド入り(オシレータが効きにくい状態)を示唆するバンドウォーク(下限)も解消されるなど、「下落一辺倒」だったテクニカル指標に一部変化の兆し(下落から中立へのトレンド転換の可能性)が見えつつあります。

オプション市場のレビュー
ビットコイン相場の急上昇を受けてインプライドボラティリティ(IV)は低下しました(ガンマショートゾーンからガンマニュートラルゾーンへ戻ったことが原因)。ダウンサイドに対する過度な警戒が和らいだことが背景です。
1ヶ月物ATM(at the money)は60%付近まで急低下しております。

Deribitのbuy/sell一覧を確認すると、callオプションを買い戻す動きが強まっています(Callオプションはマイニングファームの供給の影響でボラティリティが上がりにくく、一方、Putサイドはマイニングファームの需要の影響でボラティリティが上がりやすい構造です。現在は個人投資家によるCallオプションの買いと、マイナーによるCallオプションの売りが見合うことでインプライドボラティリティが抑制されている状態と考えられます)。オプション勢がガンマポジションを「均し」終えれば、明日のカットオフに向けて相場が一旦落ち着きを取り戻す可能性があります。

本日の注目ポイント
ダウンサイドリスクはひとまず解消されましたので、本日はオプション勢が抱えるレガシーポジション(ややしこり気味のダウンサイドPUT)を解消する動きが強まるか否かに注目が集まります。個人投資家によるダウンサイドPUTの売りは、マーケットメーカーのデルタヘッジのBTC買いを通じて、一時的にBTC相場を押し上げる効果がありますので念のため注意が必要でしょう。
BTC相場は安値圏から急上昇に転じましたが、現時点でマーケットメーカーが苦しんでいる様子はみ受けられません(10/25から10/26にかけての習近平サプライズ後の暴騰時とは全く違う状況)。従って、BTC相場の上昇が更なる上昇を呼び込む負のスパイラルに陥る可能性は乏しいと判断してます。
尚、BTC相場上昇の過程でDeribitの破産者数が急増しております。前日に売り込まれていた6750ドルのオプションに絡むロスカットが発動したと考えられます(詳細は添付記事をご参照ください)。
尚、最新の期近オプションの建玉については下記の記事をご参照ください!
IVで算出した予想レンジ
1monthのインプライドボラ(60.5% @7,167 USD)で計算した向こう24時間の予想レンジは、
対ドルが「6,940ドル〜7,394ドル」
対円が「76.0万円〜81.0万円」です。
本日のイベント一覧
08:00:Bakkt先物12月限月:取引最終日
未定:日銀金融政策決定会合
15:30:黒田総裁定例会見
17:00:ETHUSDT オプションカットオフ(BinanceJEX)
17:30:スウェーデン中銀(政策金利)
18:00:ノルウェー中銀(政策金利)
21:00:英中銀(BOE)金融政策決定会合
1:00〜3:00頃(予定):BTCの難易度調整
04:00:メキシコ中銀(政策金利)
それでは、本日も宜しくお願い致します🤶