BTCオプション日報「嵐の後の焼け野原。本日17時はオプションカット」

ビットコイン相場(対ドル)は乱高下を経て、ピタッと止まる展開となりました

上下に振らされたことでロスカット者が続出し、市場に戦意喪失感が漂っていることが背景だと思われます。私も昨日は頭を冷やす目的で「No Trade」でした。

出所:Tradingviewより作成

テクニカル的に見ると、①弱気のパーフェクトオーダー(21日線<90日線<200日線)が継続しつつも、遅行線が26日前のローソク足に接触したことで、②強い売りシグナルを表す一目均衡表三役逆転は終了しました。また、③強い下落トレンド入り(オシレータが効きにくい状態)を示唆するバンドウォーク(下限)も解消されるなど、「下落一辺倒」だったテクニカル指標に一部変化の兆し(下落から中立へのトレンド転換の可能性)が見えつつあります。但し、トップサイドはこの2日間、21日移動平均線に確りキャップされているので、同水準を終値ベースで上抜けられるか否かが目先のポイントとなりそうです。

オプション市場のレビュー

ビットコイン相場の急落及び急騰を受けて、インプライドボラティリティ(IV)は高止まり状態が続いております(一定のガンマ需要が継続=本日のカットオフ後に再び上下に動き出すとの期待感が根強い)

1ヶ月物インプライドボラティリティ(at the money = ATM)は62%前後で推移しております

また、1週間物インプライドボラティリティ(ATM)も64%前後で推移するなど、ドル円やユーロドル、ユーロ円の同一期間のATMが2%〜3%台で推移していることと比較すると、ビットコインオプションの異常なまでのボラティリティの高さを感じ取ることが出来ると思います

つまり、仮想通貨市場はクリスマスシーズンに伴う市場参加者の減少を一切織り込んでいないことになります!!

本日の注目ポイント

本日は日本時間17時のオランダの仮想通貨オプション取引所Deribitのオプションカットに注目が集まります

①カットオフ後に6750ドル(≒73.8万円)や、7000ドル(≒76.5万円)などダウンサイドの建玉が急減する点②カットオフ後の最大ピンが8000ドル(87.4万円)になる点がポイントです。

こうしたポジション変化を受けて市場参加者がポジションを次の期日にロールするのか、或いはロールせずにクリスマスモードに突入するのか(ポジションを手仕舞うのか=ポジションの自然消滅)についても注目したいと思います。

尚、カットオフ前後の建玉変化につきましては、下記Twitterのリンク記事をご参照ください。

IVで算出した予想レンジ

1monthのインプライドボラ(62.5% @7,158 USD)で計算した向こう24時間の予想レンジは、

対ドルが「6,924ドル〜7,392ドル」
対円が「75.6万円〜80.8万円」です。

本日のイベント一覧

17:00:BNBUSDT オプションカットオフ(BinanceJEX)

17:00:BTCUSD オプションカットオフ(Deribit)

17:00:ETHUSD オプションカットオフ(Deribit)

06:00:BTCUSD オプションカットオフ(LedgerX)

それでは、本日も宜しくお願い致します🤶

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本記事は一般的な情報提供を目的に作成されたものであり、暗号資産を含む金融商品の売買、投資、保有などを勧誘又は推奨するものではありません。本記事は、信頼できると思われる情報に基づいて作成されておりますが、その正確性、適時性、適切性又は完全性を表明又は保証するものではありません。投資の最終判断は、お客様ご自身の責任のもとで行われます様よろしくお願い申し上げます。
CoinCollege∛編集部

CoinCollege∛編集部はインターバンク市場で活躍したオプションディーラーやフォワードディーラー、エコノミストやストラテジスト、有価証券バイサイドトレーダーなど複数名の有志で構成されたリサーチ&トレーディングチーム。

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