ビットコイン相場(対ドル)は金・土・日の3日間、殆ど動かない状態が続いておりましたが、今朝方突如急伸しております(12/20安値7073ドル→今朝方の高値7474ドルへ)。

テクニカル的に見ると、①弱気のパーフェクトオーダー(21日線<90日線<200日線)が継続しつつも、遅行線が26日前のローソク足に接触したことで、②強い売りシグナルを表す一目均衡表三役逆転は終了しました。また、③強い下落トレンド入り(オシレータが効きにくい状態)を示唆するバンドウォーク(下限)も解消されるなど、「下落一辺倒」だったテクニカル指標に一部変化の兆し(下落から中立、中立から上昇へのトレンド転換の可能性)が見えつつあります。また、④ここ数日止められていた21日移動平均線を突破した他、⑤365日移動平均線の上抜けにも成功しました。テクニカル的にみて「地合い」の強さを意識させるチャート形状となりつつあります。この3日間、心理的節目7000ドルを一度も割り込まなかったことも好材料です。
テクニカル的な速報コメント(ショートコメント)は下記のようにTradingViewに載せていくことに致しましたので、もし宜しければフォロー頂けると嬉しいです(仮想通貨だけではなく、ドル円やユーロなど既存の外国為替市場のテクニカル分析もアップしていく予定です)。
今回もまた米国時間にビットコインが動意づく結果となりました!
ビットコインが「動きやすい時間帯」「動きにくい時間帯」「動きやすい曜日」「動きにくい曜日」については、昨日アップした記事をご参照ください!
オプション市場のレビュー
週末はビットコイン相場が狭いレンジ内で膠着したことを受けて、インプライドボラティリティ(IV)が大きく売り込まれる展開となりましたが、今朝方のBTC相場急伸を経て、オプション市場にガンマ需要(将来の値動きの荒さを収益化しようとする市場参加者の増加)が戻りつつあります。
1ヶ月物インプライドボラティリティ(at the money = ATM)は55%割れまで急低下した後、58%台まで一気に息を吹き返しました。

1週間物インプライドボラティリティ(ATM)は55%前後で推移するなど、ドル円やユーロドル、ユーロ円の同一期間のATMが2%〜3%台で推移していることと比較すると、ビットコインオプションの異常なまでのボラティリティの高さを感じ取ることが出来ると思います(仮想通貨市場は今年もクリスマス休暇とは無縁のようです!)。

本日の注目ポイント
本日は、BTC相場の反発を受けて「オプション勢がどのような順番でポジションを再構築するか?」に注目が集まります。
当方では、①プットオプションのロスカットの売り→②コールオプションの利確の売り→③コールオプションの新規エントリーの買い→④反落狙いのプットオプションの新規エントリーの買い(或いはデルタロング見合いのプロテクティブプットとしてのプット買い)の順番で需給が変化していくと予測しております。
skew社が提供しているDeribitのBuy/Sell一覧を見ると、既にPutが売り超となっていますので、まずは上記①が入ってきている印象です。もしかしたら、上記②と③も入っていて、Callの売りとCallの買いが1.3Kで見合っている可能性もあります。オプション勢の需給変化は、マーケットメーカーの引き受け時のデルタヘッジを通じて、BTC相場を上下させる原因を作りますので、本日はオプション市場の需給変化に注目したいと思います。
マーケットメーカー側から見て、以下二つを覚えておきましょう!
①Buy Put と Sell Call は BTC買い
→つまり、個人投資家がPutを売ったり(MMの買い)、Callを買ったり(MMの売り)する場面では、マーケットメーカーのデルタヘッジがBTC相場を押し上げやすくなります。
②Sell Put と Buy Call は BTC売り
→反対に、個人投資家がPutを買ったり(MMの売り)、Callを売ったり(MMの買い)する場面では、マーケットメーカーのデルタヘッジがBTC相場を押し下げやすくなります。
以下のBuy/Sell一覧に記載されているサイド(買いや売り)は個人投資家側の目線と判断しております(必ずそうなるわけではありませんが、私共CoinCollege編集部ではそのように決めて分析しております)。つまり、下表のPut Sellsの820.2というのは、個人投資家が820.2 BTC相当のオプションを売っている(マーケットメーカーが買っている)ということになりますので、上記で説明いたしました通り、Buy Put → BTC相場を押し上げる要因に繋がる材料となり得ます。

最新の建玉動向につきましては、こちらの記事をご参照ください!
IVで算出した予想レンジ
1monthのインプライドボラ(58.25% @7,421 USD)で計算した向こう24時間の予想レンジは、
対ドルが「7,195ドル〜7,647ドル」
対円が「78.8万円〜83.7万円」です。
本日のイベント一覧
13:00:OKExオプション模擬ディールコンテスト終了
17:00:EOS/USDT オプションカットオフ(BinanceJEX)
今週のスケジュール一覧は添付記事をご参照ください!
それでは、今週も宜しくお願い致します🤶