ビットコイン相場(対ドル)は週末(金曜〜日曜)にかけて膠着した後、月曜日に急伸し、火曜日に急落する荒々しい値動きとなっております(12/20安値7073ドル→12/23高値7668ドル→12/24安値7158ドル)。分厚い一目均衡表雲に抑えらえる形で反落に転じるなど、直近5日間の「全値戻し」リスクを射程圏内に捉えつつあります。

テクニカル的に見ると、①一目均衡表雲下限に続伸を阻まれる形で反落に転じている他、②弱気のパーフェクトオーダー(21日線<90日線<200日線)や、③強い売りシグナルを表す一目均衡表三役逆転の再点灯、④365日移動平均線や、⑤21日移動平均線の下方ブレイクなど、上値の重さを改めて意識させるチャート形状となりつつあります(昨日はひとまず一目均衡表基準線や転換線がサポートとしての役割を果たしていますが、同水準を割り込めば一段安の恐れあり)。
尚、統計的にみて、水曜日は1週間の中で最も「動き易い」日柄となりますので、本日は特に注意が必要でしょう。詳細は添付記事をご参照ください。
また、昨日(24日)はJVCEA2種会員のFXcoin株式会社に金融庁認可(交換業登録)が下されました😀
この結果、JVCEA1種会員は計22社となります。
本件については添付記事をご参照ください!
オプション市場のレビュー
ビットコイン相場は乱高下しておりますが、オプション市場の反応は限定的です。
1ヶ月物インプライドボラティリティ(at the money = ATM)は再び直近安値圏となる55%台まで低下し始めました。
現物市場の「値動きの荒さ」に対してインプライドボラティリティ(IV)の反応が限定的であり、オプション勢がビットコイン相場の値動きに対して「過小評価」している様子が透けて見えます(オプション市場は7000ドルも割り込まないし、8000ドルも突破しないとの相場観を保持)。

本日の注目ポイント
過小評価され易い「水曜日」は経験則上、最も危険な時間帯となります。背景には、金曜日にカットオフを迎えるオプションのタイムディケイを落とす操作が水曜日に活発化することが挙げられます(市場からガンマが一気に無くなり、相場が動意付くという仮説です)。
skew社が提供するDeribitのBuy/Sell一覧を確認すると、現物市場がこれだけ動いても尚、Callの売りや、Putの売りが根強いことが分かります(7000〜8000のストラングル売りのようなポジションを構築している可能性あり)。但し、ダウンサイドのチャートポイント7000ドル(あるいは12/20に記録した直近安値7073ドル)を下抜けた場合は、オプション市場の需給が変化し(売っていたダウンサイドオプションを買い戻す必要性が出てくる為)、それに伴うデルタヘッジを通じて相場が下方向に動意づく可能性があります。本日は、「どの日付」の「どの行使価格帯」のオプションに取引が集中するかに注目が集まりそうです。

IVで算出した予想レンジ
1monthのインプライドボラ(55.9% @7,240 USD)で計算した向こう24時間の予想レンジは、
対ドルが「7,028ドル〜7,452ドル」
対円が「76.8万円〜81.5万円」です。
本日のイベント一覧
クリスマス休暇(米・英・ユーロ圏・スイス・カナダ・豪州など複数国が休場)
17:00:BTC/USDT オプションカットオフ(BinanceJEX)
今週のスケジュール一覧は添付記事をご参照ください!
それでは、本日も宜しくお願い致します🤶