昨日のレビュー
ビットコイン相場(対ドル)は金曜日に記録した安値6854ドルをボトムに反発に転じると、昨日アジア時間には一時7488ドルまで急伸しました。しかし、今回もまた、①心理的節目7500ドル、②一目均衡表雲下限を前に「伸び悩む」動きとなっております。特に後者に関しては、直近で2度上値トライに失敗しており、今回も失敗(3度目)に終わった場合は、センチメントが悪化する恐れもあり注意が必要です。

ビットコイン相場が高値圏で膠着したことを受けて(日曜日は1週間の中でダントツで膠着し易いアノマリーを有する)、1ヶ月物インプライドボラティリティ(IV)は小緩む結果となりました(添付チャート青線)。一方、半減期を含む6ヶ月物インプライドボラティリティ(IV)は引き続き高水準で推移しております(添付チャートの緑色)。

1mと6mのスプレッドが20%に達するなど、オプション市場は明らかにsell/buyの構造となっております(半減期後のvegaロングを維持しつつも、その過程で生じる時間的価値の減価を比較的期間が短いオプションでファンディングする手法)。言い換えると、半減期に対する市場の相場観は明らかに「上」と見ることができます。
半減期についての考察記事は下記をご覧ください。
曜日別の平均値幅は下表の通り、圧倒的に日曜日が動かない傾向にあります。

本日の注目ポイント
本日は週明け月曜日(+大発会で本邦勢にとっては2020年最初の営業日)ということもあり、仮想通貨市場では、ボラティリティの拡大(値動きが荒くなること)が見込まれます。直近4ヶ月間のデータを基に分析した「月曜日(朝7時)から火曜日(朝6時)にかけての時間帯別平均値幅」は以下の通りです。1週間の中で最もボラティリティが低い日曜日の翌日ということもあって、月曜日は相場が動意づく傾向にあります(土日休場のCMEやBakkt、既存金融市場がオープンすることも日曜日対比で相場が動意づく一因です)。アジア時間は値動きが鈍い傾向にありますが、米国勢参入後はほぼ全ての時間帯で60分足値幅が平均70ドルを超えている状態(添付グラフの黄色部分)ですので、本日も海外時間帯のボラティリティ拡大に注意が必要でしょう。

尚、現在のオプション足分布を確認すると(添付チャート左側が1/3時点、右側が1/6時点)、引き続き7000ドルと7500ドルが双子の巨頭として2000BTC規模の建玉を抱えています。今週末(1/10)の足に限って言えば、7500ドルが最大ピン(1083BTC)となりますので、今週は7500ドルを意識した展開が見込まれます。尚、直近24時間で人気の足は8000ドルCALLとなっており、市場参加者によるビットコイン上昇に対する期待感の高さが透けて見えます(=つまり俄かロングがそこそこ溜まっていることの裏返しでもあります)。

インプライドボラで算出した予想レンジ
■前提条件(日本時間6時現在)
実勢相場:7410ドル
1ヶ月物インプライドボラ:56.35%
上記に基づいて計算した①今後24時間の予想レンジ、②今後1週間の予想レンジは下記の通りです
今後24時間の予想レンジ
対ドルが「7,191ドル〜7,629ドル」
対円が「77.6万円〜82.3万円」
今後1週間の予想レンジ
対ドルが「6,832ドル〜7,988ドル」
対円が「73.7万円〜86.2万円」
本日のイベント一覧
大発会(証券取引所)★★
17:00:EOS/USDT オプションカットオフ(BinanceJEX)★
05:30:COTレポート発表(12/31分 ※年末年始の影響で公表遅延分)★★★
重要度に応じて★をつけております。最も重要なイベントは★★★です。
スケジュール一覧表は添付記事をご参照ください!
それでは、本日も宜しくお願い致します🤶