BTCオプション日報「BTC急伸でオプション市場は怒涛のCALL買い」

昨日のレビュー

ビットコイン相場(対ドル)は心理的節目7500ドルに続いて8000ドルも突破し、本日・日本時間早朝には約1ヶ月半ぶり高値8195ドルまで急伸しました。7000〜7500ドルレンジを上方ブレイクしたことで、相場がトップサイドに勢いづいた格好です。

出所:TradingViewより作成

テクニカル的に見ると、①直近で2度上値を抑えられていた一目均衡表雲下限(赤色矢印)を突破した(黄色矢印の下側)他、②トリプルボトム(青色矢印)の最後のネックライン(赤色水平線)の上方ブレイク(黄色矢印の上側)③中期移動平均線(緑線)の上抜け成功など、「更なる上昇」を意識させるチャート形状となりつつあります。

ここから先の市場参加者の注目は上方に控える一目均衡表雲上限トライ(8533ドル)に移ると考えられます。但し、オシレータ系インジケータのRSIが過熱感を表す70%近辺まで上昇している為、短期筋による利食いと、俄かロング勢によるロスカットを通じて一時的にやや深い押し目を作る展開には留意が必要でしょう

ビットコイン相場の上昇を受けて、インプライドボラティリティ(IV)は手前を中心に大きく上昇しました。1ヶ月物インプライドボラティリティ(添付の青色チャート)は再び60%の大台を回復し、62.1%まで急騰しました。オプション市場は「買い方優勢の地合い(=値動きの大きさにベットする市場参加者が多い)」となりつつあります。中長期のボラティリティ(3ヶ月物=赤色、6ヶ月物=緑色)もパラレルに上昇しているのが特徴的でした

出所:skewより作成

リスクリバーサルを見ると、BTCコールオーバーが急拡大していることがわかります(ゼロより下側はBTCコールオーバー)、市場参加者の目線が「BTC上昇」方向に大きく傾いていることを示唆しております

出所:skewより作成

本日の注目ポイント

本日はビットコイン相場が押し目を作りながらも続伸で終えられるか否か、上方に位置する一目均衡表雲上限を突破できるか否かに注目が集まります

また、オプション市場の観点では、金曜日のカットオフに向けてタイムディケイを落とす動きが活発化する可能性もあり(幸いなことにボラティリティが上昇したので短期オプションの利食い売りが活発化する可能性あり)、オプション需給の変化に伴うデルタ売買に注意が必要です(パッと思いつくのは、個人投資家が利が乗っているCALLオプションを売却→MMによるデルタヘッジのBTC売り→ビットコインが一時的に下落などの波及経路)。

1月中に期日が到来するオプション建玉一覧表は下記の通りです。8500ドルや9000ドルCALLの建玉は大台の1000BTCを超えてきました

尚、添付ピクチャの通り、水曜日は一週間の内で最も値動きが出る「曜日」となります。本日も気を引き締めて頑張りましょう!

出所:CoinCollege√編集部で作成

インプライドボラで算出した予想レンジ

■前提条件(日本時間6時現在)
実勢相場:8100ドル
1ヶ月物インプライドボラ:62.10%

上記に基づいて計算した①今後24時間の予想レンジ、②今後1週間の予想レンジは下記の通りです

今後24時間の予想レンジ
対ドルが「7,837ドル〜8,363ドル」
対円が「85.0万円〜90.7万円」

今後1週間の予想レンジ
対ドルが「7,403ドル〜8,797ドル」
対円が「80.3万円〜95.4万円

本日のイベント一覧

17:00:BTC/USDT オプションカットオフ(BinanceJEX)

22:15:米12月ADP雇用統計製造業景況指数 ★★★

重要度に応じて★をつけております。最も重要なイベントは★★★です。

今年のスケジュール一覧表は添付記事をご参照ください!

それでは、本日も宜しくお願い致します☺️

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本記事は一般的な情報提供を目的に作成されたものであり、暗号資産を含む金融商品の売買、投資、保有などを勧誘又は推奨するものではありません。本記事は、信頼できると思われる情報に基づいて作成されておりますが、その正確性、適時性、適切性又は完全性を表明又は保証するものではありません。投資の最終判断は、お客様ご自身の責任のもとで行われます様よろしくお願い申し上げます。
CoinCollege∛編集部

CoinCollege∛編集部はインターバンク市場で活躍したオプションディーラーやフォワードディーラー、エコノミストやストラテジスト、有価証券バイサイドトレーダーなど複数名の有志で構成されたリサーチ&トレーディングチーム。

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