この記事では、オランダの仮想通貨オプション取引所Deribitの最新のストライク別建玉について、1月中に行使期日を迎える期近足オプションに的を絞って分析いたします。
BTCUSDの日足チャート

昨日のBTCUSD相場は一時8469ドルまで急上昇するも、結局一目均衡表「雲」上限を突破できず反落に転じました(添付ピクチャの赤色矢印)。但し、中期移動平均線(90日線:添付ピクチャ緑線)にはサポートされており、ここ数日間の上げ幅の全値戻しには至っておりません。90日線を維持できるか否か、仮に割り込んだとしても、その下に控える一目均衡表「転換線」を維持できるか否かに注目が集まりそうです。
BTCUSDのオプション建玉一覧(期近足)
期近オプションの建玉を確認すると、最大ピンは7500ドルであることが分かります。明日カットオフを迎える1/10足だけに着目すれば、7750ドルも1000BTCを超える建玉に膨らんでおり、オプションカットに向けてもう一段下げ幅を広げるシナリオにも念の為注意が必要でしょう。
昨日のDailyレポートの本日の注目ポイント部分でもお伝え致しました通り、「水曜日」は傾向的に「金曜日のカットオフ」に向けたオプション勢によるポジション調整(基本的には買いオプションを売却する動き)が活発化し易く、昨日は、①マーケットテイカーによる利が乗っていたCALLオプションの売却(利益確定のポジションクローズ)→ ②マーケットメーカーによるデルタヘッジの「BTC売り」→③BTCロング勢のストップロスの誘発が引き金となってビットコイン相場が下落した可能性があります(←かなりこじつけて説明しておりますので、話半分でこういった見方もある程度に流して頂けると幸いです)。
私共編集部では、カットオフに向けての一時的な下落(建玉が集中しているエリアへの下落)を想定しつつも、基調は引き続きBTC上昇方向で見ております!
