昨日のレビュー
ビットコインの対ドル相場は、一目均衡表雲上限(8533ドル)に上値を抑えられると(1/8高値 8469ドル)、本日朝方には、一時7744ドルまで下げ幅を広げました。90日移動平均線も下方ブレイクしたことで、短期上昇トレンドに一服感が見られる状況です。

尚、昨日の仮想通貨オプション市場では、CALLオプションの売りが急増しました。昨日のレポートでもお伝え致しました通り、ビットコイン下落の過程で以下の流れが生じた恐れがあります(※オプション市場とスポット市場を強引に結びつけて大雑把に推測しておりますので話半分でお聞き頂けるとありがたいです。仮想通貨市場の場合はまだまだ効率的では無いと考えております)。
①個人投資家による利が乗っていたCALLオプションの売却(利益確定のポジションクローズ)
②上記①の引き受け手となるマーケットメーカーによるデルタヘッジの「BTC売り」
③BTCロング勢のストップロスの誘発
④スポット下落で個人投資家による損切りのCALLオプションの売却(ロスカットのポジションクローズ)
⑤上記④の引き受け手となるマーケットメーカーによるデルタヘッジの「BTC売り」
⑥そろそろ反発するかもという軽い気持ちで入ったBTCロングのストップロス誘発
以上の繰り返し。
但し、上記のような負のスパイラルもカットオフが終われば無くなります(むしろ意表を突いてポジションが薄くなったトップサイドを狙われるリスクもありますので、カットオフ後の乱高下に注意が必要です!)
本日の注目ポイント
本日は日本時間17時に予定されているDeribitやOKExのオプションカットに注目が集まります。
Deribitのオプション建玉は以下の通りです。7500ドルが最大建玉ですが、本日足に限って言えば、7750ドルも十分巨大足です(1000BTC以上)。カットオフ(17時)に向けてマグネット効果(巨大足に吸い寄せられる現象)が生じる可能性もあり、念の為、ダウンサイドリスクにも注意が必要です。
次に、今週後半に始まったばかりのOKExオプションの建玉を確認して見ましょう。
OKExオプションは開始まもないので建玉はDeribitの10分の1程度ですが、ある意味、始まって数日でこの規模まで膨らむのは凄いと考えております。Deribitの対抗馬としてますます期待が集まりそうです。尚、こちらも7500ドルや7750ドルの建玉が相対的に大きくなっておりますので、Deribitとよく似たポジショニングと考えられます。上述の通り、カットオフ(OKExのカットオフもDeribitと同じ日本時間17時)に向けて、マグネット効果が生じるリスクがある為、ダウンサイドリスクを念のため警戒しておきましょう。
尚、添付ピクチャの通り、金曜日は、カットオフに向けて巨大ピン付近で膠着しやすく、カットオフ後に、オプションポジションの消失と新規造成に伴ってマーケットが動意づく傾向にある為、海外時間帯は注意が必要です(特に22時から3時にかけて)!

インプライドボラで算出した予想レンジ
■前提条件(日本時間8時00分現在)
実勢相場:7815ドル
1ヶ月物インプライドボラ:62.0%
上記に基づいて計算した①今後24時間の予想レンジ、②今後1週間の予想レンジは下記の通りです
今後24時間の予想レンジ
対ドルが「7,561ドル〜8,069ドル」
対円が「82.8万円〜88.3万円」
今後1週間の予想レンジ
対ドルが「7,144ドル〜8,486ドル」
対円が「78.2万円〜92.9万円」
本日のイベント一覧
17:00:BNB/USDT オプションカットオフ(BinanceJEX) ★
17:00:BTC/USD オプションカットオフ(Deribit) ★★★
17:00:ETH/USD オプションカットオフ(Deribit) ★
17:00:BTC/USD オプションカットオフ(OKEx)★
22:30:米国-12月雇用統計 ★★★
05:30:COTレポート発表(1/7分) ★★★
06:00:BTC/USD オプションカットオフ(LedgerX) ★
台湾:総統・立法委員選挙 ★★★
重要度に応じて★をつけております。最も重要なイベントは★★★です。
今年のスケジュール一覧表は添付記事をご参照ください!
それでは、本日も宜しくお願い致します☺️