この記事では、BTCUSDのオプション建玉(DeribitとOKEx)について、1月中に行使期日を迎える期近オプション(ショートデート)に的を絞って分析いたします。
BTCUSDのオプション建玉一覧(ショートデート)
期近オプション(ショートデート)の建玉を確認すると、最大ピンは「8,500ドル」であることが分かります。本日17時にカットオフを迎えるオプションだけに着目しても、「8,500ドル」が最大建玉である点に変わりはありません。従って、順当に行けば、「8,500ドル」近辺へのマグネット効果(カットオフの時間に向けて最大建玉を有する行使価格付近に吸い寄せられる現象)が警戒されます。
但し、「8,250ドル」や「8,000ドル」も「8,500ドル」と並ぶ大きな建玉を有していることから、ビットコイン相場が8,400ドル台で伸び悩む動きとなれば(今朝方のショートカバーに失敗すれば)、再びダウンサイドに引っ張られるシナリオも想定されます。
尚、本日のカットオフ後は、最大建玉が僅かながら「8,000ドル」に移ります。また、ここ数日建玉を伸ばしているのは「8,250ドル」となります。市場参加者の大方の目線は引き続き「半減期に向けた上昇」方向であるものの、オプション需給的には、期近物を中心ややダウンサイドを警戒した動きが出つつある点に注意が必要です(=CALLを売って獲得したプレミアムを用いてPUTを買う動きが出ている状態)。
