昨日のレビュー
昨日のビットコイン相場は欧州時間入り後に反発し、一時的ではありますが心理的節目10,000ドル(黄色のライン)に接触しました(その後やや小さめの上髭を残して反落)。市場参加者が心理的節目10,000ドルを意識している証左と言えそうです。
下記チャートはいずれもビットコインの対ドル相場(日足)となります。
左側が移動平均線のみ、右側は一目均衡表のみを重ねたチャートです。
・ビットコイン相場は21日線(青)にサポートされる形で上昇基調を堅持。当編集部の試算によると、上から順番に短期線・中期線・長期線・超長期線が並ぶパーフェクトオーダー実現は「3/12(木)」と見込まれ、残り2週間程度、同水準を維持できるか否かがポイントとなりそうです。※パーフェクトオーダー実現は強い買いシグナルを示唆。
・一目均衡表を確認すると、遅行線の26日前のローソク足上抜け、転換線の基準線上抜け、ローソク足の雲上限上抜けが全て揃う三役好転が継続中です(※三役好転は強い買いシグナルを示唆)。10,000ドルupperでの上値の重さが気になるものの、モメンタムは引き続き「強い」と判断できます。但し、このまま10,000ドル近辺で揉み合ってしまった場合、遅行線がローソク足に接触し、一目均衡表三役好転が終了する可能性もある為、今週末にかけての値動きに注意が必要です(遅行線接触を避けるべく週末にかけてやや強引に上げてくるのが私共のメインシナリオ)。

本日の注目ポイント
本日の注目点は「10000ドルの巨大ピンを巡る攻防」となります。
今週末(2/28の日本時間17時)に期日を迎える暗号資産オプション取引所Deribitの「10,000ドル足」が巨大ピンの分類基準「2,500BTC」を超えている為注目が集まっております。
巨大ピンか否かの分類基準については昨日の記事をご参照⬇︎⬇︎
巨大ピンが存在する場合、行使期日に向けてビットコイン相場が当該ストライクに吸い寄せられる「マグネット効果」が生じやすくなることから、市場参加者の間で注目される傾向にあります(現在の状況に置き換えると、2/28の日本時間17時に向けてビットコイン相場が10,000ドル近辺に吸い寄せられる展開が見込まれることになります。もちろん、必ずそうなる訳ではございません)。
マグネット効果とは、カットオフに向けて最大建玉を有する行使価格帯に実勢相場が吸い寄せられる現象。
ガンマロング勢による買い足操作が、ガンマショート勢による売り足操作に「先行」することが背景(=ガンマショート勢によるロスカットよりも、ガンマロング勢による利食いが先行するという意味)。
10,000ドルより上側でのオプション勢によるBTC売り圧力、10,000ドルより下側でのオプション勢によるBTC買い圧力に注意が必要でしょう。
足分析については昨日の記事をご参照ください⬇︎⬇︎
インプライドボラで算出した予想レンジ
■前提条件(日本時間7時30分現在)
実勢相場:9,900ドル
1ヶ月物インプライドボラ:56.0%
上記条件を元に算出した①今後24時間の予想レンジ、②今後1週間の予想レンジは下記の通りです
今後24時間の予想レンジ
対ドルが「9,610ドル〜10,190ドル」
対円が「107.1万円〜113.6万円」
今後1週間の予想レンジ
対ドルが「9,132ドル〜10,668ドル」
対円が「101.8万円〜118.9万円」
本日のイベント一覧
それでは、本日も宜しくお願い致します☺️