投機筋のポジション動向(ネットポジション)
CFTC(米商品先物取引委員会)は4/10(金)、CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)の4/7(火)時点のビットコイン先物「建玉」データを公表しました。
投機筋(レバレッジファンド)の買い持ち(ロング)と売り持ち(ショート)の差を表すネットポジション(添付チャートの黄色線)は、6,000 BTCの売り持ち超過(ネットショート)となり、前週比やや拡大する結果となっております。
※本統計は、火曜日時点のポジションが金曜日に公表される為、3日間のタイムラグが生じる点に留意が必要です。

内訳を確認すると、LONGポジションは、先週から4,815 BTC 増加し、12,260 BTCに(添付チャート青色棒グラフ)。SHORTポジションは、先週から5,250 BTC増加し、18,260 BTCとなりました(添付チャート赤色棒グラフ)。
LONGポジションの増加枚数以上に、SHORTポジションが増加したことから、両者の差を表すネットショートは前週比拡大する結果となっております(→売り方優勢)。
投機筋のポジション動向(建玉合計)
上述の通り、投機筋の先物ポジションは、LONGポジション、SHORTポジション共に約1ヶ月半ぶり高水準に達しております(→投機筋の動きが活発化)。
言い換えると、コロナショックに端を発した自粛ムード(ビットコイン価格の暴落→投機筋の体力低下→ポジションテイク余力の低下→ディフェンシブなポートフォリオ運営)が終焉し、投機筋の動きが足元で再び「活発化しつつある」と受け止めることも出来るでしょう。
事実、LONGポジションとSHOETポジションを合算した建玉合計は、30,000BTCの大台回復を実現しております。

まとめ
以上を踏まえ、注目すべきポイントは以下の3つ。
①建玉が増加している点
(投機筋の動きが活発化→ボラティリティ拡大に警戒)
②上記①にも係らずビットコイン価格が足元反落に転じている点
(売り方優勢→2番底を収益化する目的で投機筋が建玉を増加させている可能性)
③暴落後のショートカバーに一服感がみられる点
(フィボナッチ半値戻しを受けた達成感→3/13安値をボトムとしたショートカバーの一巡感→俄かロングの振い落とし)
以上を踏まえ、当編集部では短期的にややダウンサイドリスクに注意が必要と考えております。
来週もどうぞよろしくお願い致します🌼