皆さま、こんにちは。CoinCollege∛編集部です。
今週(1/22~1/28)はビットコイン相場が騰勢を維持し、約2カ月半ぶり高値圏へと急伸しました。
こうした動きの背景にどのようなフローが出ていたのか?
本日発表されたCOTレポート(Commitments of Traders Report)を用いてフロー分析を行ってみましょう。
CFTCポジション
米商品先物取引委員会(CFTC)は1/27(金)に、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の1/24(火)時点のビットコイン先物ポジションを公表しました。
アセマネ・機関投資家ポジション
今回のレポートで特に目立ったのは、アセマネ/機関投資家の「ロングポジションの急増」および「ショートポジションの急減」です。
結果としてネットロングが過去最高水準を大幅に更新しました。
ビットコイン相場が騰勢を維持した背景に、アセマネ/機関投資家によるロングポジション構築の動きがあったものと推察されます。


ヘッジファンドや商品投資顧問業者ポジション
市場参加者が注目するLeveraged Funds(ヘッジファンドや商品投資顧問業者)のポジションは、ロング・ショート共に増加しましたが、ショートポジションの増加幅の方が大きかったため、ネットポジションはショート振れする結果となりました。
但し、未決済建玉の増加傾向が顕著であるため、他の金融市場からビットコイン市場への主戦場シフトが期待されます。


まとめ
以上の通り、今週はアセマネ/機関投資家フローの流入が顕著に見られました。
一般的に、アセマネ/機関投資家フローというのは、息の短い短期投資というよりも、息の長い長期投資を好む傾向にあるため、当該項目でのロングポジション構築の動きは、ビットコイン市場に中長期的にポジティブな効果をもたらすものと考えられます。
FTXショック以降、アセマネ/機関投資家による暗号資産ビジネス撤退の可能性がささやかれていましたが、そうした懸念は早くも払拭されつつあると言えそうです。
2023年のビットコイン相場の好調な滑り出しの背景にアセマネ/機関投資家フローの影響があることを頭の片隅に入れておきましょう!