オプションコラム「インプライドボラで値幅をざっくり推測しよう」

皆さま、こんにちは。
CoinCollege編集部くりぷとルーレットです。


転職とか転職とか転職とか色々あって3年ほど休止しておりましたが、
今年から当初メンバーの4名が合流したので、CoinCollege∛の記事作成を再開します。

趣味100%で書いているので本業が忙しくなったらすぐに休ませていただきます🙇

インプライドボラで1日の予想レンジを簡単に計算したい人へ

計算するにあたって必要な数字は、❶インプライドボラの数字❷19.1という数字❸BTCの実勢レートの数字の3つだけです。

上記の内、❷は暗記してください
√365を求めると「19.1」という数字になります。覚えられない場合はざっくり「20」でも良いです。

上記❶と上記❸は、暗号資産オプションプラットフォームのDeribitから数字を同時取得してください
DeribitのWebサイトを開いて、Knowledge Baseという部分を押すと、展開された画面の上部に以下の数字を見つけることができます。

「23,533」というのがBTCの実勢レートですので、上記❸にあたります。
「58.73」というのがBTCのインプライドボラですので、上記❶にあたります。

全ての数字が出そろいましたので、実際に予想レンジを計算してみましょう。

まずは、上記❶の58.73を、上記❷の19.1で割ってください。
58.73% ÷ 19.1 = 3.07%となります。

次に、上記❸の実勢レート23533に、さっき算出した3.07%を掛けてください。
23533 × 3.07% ≒ 722ドルとなります。

これで終了です!
電卓ですぐに計算できますね。

上記をまとめると、オプション市場は、ビットコインの実勢レート23533ドルを起点に、上に722ドル(24255ドル)、下に722ドル(22811ドル)の値幅を織り込んでいると言うことになります。

厳密に言うと、オプション市場で取引されているインプライドボラティリティ58.7%という数字は、ビットコイン相場が向こう24時間で「22811ドル~24255ドル」の範囲内に68.3%(この数字は別に覚えなくてOKですの確率で収まることを織り込んでいるということができます。

慣れてくると、インプライドボラティリティの水準を見るだけで、計算しなくても、大体どのくらいの値幅を織り込んでいるのか分かるようになってきます! 

=======免責事項=======
本記事は一般的な情報提供を目的に作成されたものであり、暗号資産を含む金融商品の売買、投資、保有などを勧誘又は推奨するものではありません。本記事は、信頼できると思われる情報に基づいて作成されておりますが、その正確性、適時性、適切性又は完全性を表明又は保証するものではありません。投資の最終判断は、お客様ご自身の責任のもとで行われます様よろしくお願い申し上げます。
くりぷとルーレット

国内外金融機関の通貨オプショントレーダー出身。G10からエマージング、バニラからエキゾまで幅広くポートフォリオマネジメントを担当。長期に亘る海外勤務を経て現在はヘッジファンドに転身済み。

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