アセットマネジャー属性の大規模ポジションが発生
米CFTC(米商品先物取引委員会)は2024年9月20日(金)、米CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)の2024年9月17日(火)時点のビットコイン先物ポジション(建玉)を公表した。注目すべき点としては、Asset Manager属性による大規模なポジション調整が確認されることだ。
米FOMC前にビットコイン先物ロングを解消?
Asset Manager属性は通常、機関投資家やファンドマネージャーによる長期保有目的の数値として注目されるが、今回は米FOMC(連邦公開市場委員会)が50bp(ベーシスポイント)の利下げになるのか、25bpの利下げになるのか、全く予測がつかないという不透明な状況にあったため、Asset Manager属性の投資家が、重要イベント前のポジション調整としてビットコイン先物ポジションを大規模に解消したのではないかと推察される。
受け皿となったのはOther Reportablesの投資家
一方で、これらのポジションの受け皿となったのは、Dealer属性でもLeveraged Fund属性でもなく、Other Reportables属性の投資家であった。Other Reportables属性は、規模は小さいものの、特定の戦略を持つ個人投資家や中小規模の機関投資家、ファミリーオフィス、プライベートファンド等が含まれる。市場全体のポジション構造が一時的に変化しただけなのか、中長期的な変化の兆しなのか、次回2024年9月27日(金)に発表される2024年9月24日(火)時点のCOTレポートに注目が集まる。
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