為替介入
各国の通貨当局が自国為替レートの変動を目的に外国為替市場で直接通貨の売買を行うこと。日本においては、過度な円高進行時に為替介入が行われることが多い(円高是正目的)
外貨準備高
中央銀行あるいは中央政府が保有する外貨の額
為替変動リスク
為替相場の変動によって自国通貨の外貨建て資産価値が変動するリスクのこと
カントリーリスク
国家に対する信用リスクのこと。取引相手国の事情で、締結済みの為替予約が実行できなくなるリスクなどを指す。ソブリンリスクとも呼ばれる
為替スワップ
直物為替と先物為替の売買を、同時に逆サイドで行う取引。「直物為替の買い+先物為替の売り」或いは「直物為替の売り」+「先物為替の買い」の組み合わせ
カウンター・パーティ
外国為替取引における相手方の金融機関のこと。A銀行がB銀行からドル円を買った場合、A銀行のカウンターパーティはB銀行となる
カスタマーディーラー
金融機関のマーケット部門に所属する顧客担当ディーラーのこと。顧客から受けた注文を迅速にインターバンクディーラーに取次ぐなどの役割を担う
機関投資家
銀行、信託銀行、証券会社、生命保険会社、年金基金など、個人や法人から預かった資産を運用することを業務とする法人
Given(ぎぶん)
インターバンク市場で使用される言葉。プロダクトを売却する際に用いられる。例えば、ドル円を売る際、市場関係者は「Given(ギブん)」や「Yours(ユアーズ)」と言う。一方、購入する際は、「Mine(マイン)」や「Taken(テイクン)」が用いられる
キャリートレード
低金利通貨を借り入れて、それを売却して、より高い利回りが期待できる資産で運用する取引手法。円キャリー取引などが有名
基軸通貨
国際通貨制度において中心となる通貨のこと。基軸通貨はその時代によって変化する。現在は米ドルが基軸通貨だが、かつてはイギリスのポンドや、オランダのギルダーが基軸通貨だった時期もある
協調介入
各国中央銀行が共同で行う市場介入。日本においても東日本大震災後の急激な円高進行時の対応策として、G7各国が協調介入を実施し、円高の食い止めに成功した
金融政策
中央銀行が行う金融面からの経済政策。FXのファンダメンタルズを見る上で最も重要
キャピタル・ゲイン
購入したときの価格より高い価格で売却した際に発生する利益のこと
逆指値注文
通常の「指値注文」の逆。指定した価格より高くなったら「買い」、安くなったら「売る」注文方法。ロスカット時に用いられ、ストップオーダーと呼ばれることもある
キウィ
ニュージーランド・ドルの呼び方。NZDJPYは「きういえん」、EURNZDは「ゆーろきうい」、NZDUSDは「きういどる」或いは単に「きうい」と呼ぶ
キャピタル・ロス
購入したときの価格より低い価格で売却した際に発生する損失額のこと
口先介入
実際の売買を伴う市場介入(実弾介入)ではなく、政府首脳や金融当局者が「介入の可能性を滲ませる発言」によって相場を動かす介入方法。頻繁にやり過ぎると効果が薄れる(市場が騙されなくなる)
クォート
為替レートを提示すること。買値と売値の両方を提示することを2wayクォートと呼ぶ
クロス円
ドル円以外の対円通貨ペア。ユーロ円やポンド円などドル円以外の全ての対円ペアをクロス円と呼ぶ
クロス取引
米ドルを介さない為替取引のこと。クロス円ならユーロ円やポンド円など、ユーロクロスならユーロ円やユーロポンドなどを指す。尚、米ドルを介す取引のことをストレートと呼ぶ
ケーブル
市場参加者の間で呼ばれる英ポンドの対ドルレート。GBPUSDをケーブルと呼ぶ。但しGBPJPYをケーブル円と呼んだり、EURGBPをユーロケーブルと呼んだりはしない。
経常収支
海外との経済取引で生じた収支のこと。貿易収支、サービス収支、第一次所得収支、第二次所得収支で構成される
気配値(けはいち)
外国為替相場で建値されているおおよそのレート。実際の取引を伴わず、気配値だけが上下することもある
公表相場
銀行の窓口レートの基準相場。仲値とも言われ、日本時間午前9時55分のインターバンク市場の水準を参考に決定される。5・10日(5、10、15、20、25、30日)やスポ末(月末の2営業日前)、月末の公表相場は特に値動きが大きくなる傾向があり注目される。
固定相場制
為替相場を一定の範囲内に固定する制度のこと。経済的基盤の弱い国で採用され易い
5・10日
5・10が付く日(5、10、15、20、25、30日など)は決済用のドルが不足する傾向が強く、日本では当該日の公表相場決定にかけて「ドル買い」に振れやすいとして市場で広く捉えられている
購買力平価説
為替相場は自国通貨と外国通貨の購買力の比率によって決定されるという理論。絶対的購買力平価と相対的購買力平価がある
国際収支
国境を越える財やサービス,資金の流れを体系的に示すもの。FX相場を予測する上で重要視される
コンファーム
為替取引において、取引内容を確認する行為
国際通貨基金
英語の略称はIMF (International Monetary Fund)。通貨と為替相場の安定化を目的とした国際連合の専門機関
ゴールデンクロス
2本の移動平均線を用いて、短期移動平均線が長期移動平均線を下から上に突破する現象を指す。一般的に買いシグナルとして捉えられている
行使期日
オプションの権利行使を通知できる最終期日のことを「行使期日」と呼ぶ。オプションの買い手が保有するオプションの権利行使を行う際、オプションの買い手側は、オプションの売り手側に対して「権利行使する」旨を通知しなければならない
コールオプション
コール(Call)オプションとは、対象通貨を「買う権利」のこと。「ドルコール・円プット」オプションは、 ドルを買って、円を売る権利(つまりUSDJPYを買う権利)を指す