IMM通貨先物ポジション「米中協議進展期待で円ロングや豪ドルショートが縮小」191011

米商品先物取引委員会(CFTC)は10/11、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の10/8時点のIMM通貨先物ポジションを公表しました。この記事では、投機筋のポジション動向を示唆する「非商業部門(Non Commercial)」の主要7通貨のネットポジション(ロングとショートの差)を集計いたします。

今週の注目ポイントとしては、米中協議進展期待を背景に、①円ロングが縮小したこと②豪ドルやNZドルなど対中依存度の高い通貨のショートポジションが縮小したこと③英国情勢に進展が見られたことで英ポンドショートを手仕舞う動きが広がったこと④根強い不透明感を背景にユーロショートが6/11以来の高水準に積み上がったこと等が挙げられます。

日本円(JPY)のIMM通貨先物動向

日本円(JPY)はネットロングが縮小しました(前週比 2,905枚のネットロング縮小=363.1億JPY相当のロング減少)米中閣僚級通商協議を前に円ロングを手仕舞う動きが広がったと考えられます本集計は10/8時点ですので、週末にかけて円安が進んだことに鑑みれば、来週の統計でもう一段ロングポジションが縮小している可能性があります(つまりここから先はポジション調整主導の円売りは見込みづらい状況です)

出所:CFTCデータより作成

ユーロ(EUR)のIMM通貨先物動向

ユーロ(EUR)はネットショートが急拡大しました(前週比 9,435枚のネットショート拡大=1,179.mio EUR相当のショート増加)この結果、ネットショートは6/11以来の高水準を記録しております。ドイツの製造業受注が冴えなかったことや、EU高官による財政出動否定発言がショート積み増しの背景と考えられます(※但し、集計以降にユーロ高が進みましたので、現在はネットショートがある程度縮小している可能性があります)。来週はEU各国による2020年度予算案提出や、米国によるEU向け関税発動、EU首脳会議などイベントが盛り沢山となりますので、結果次第では、ショートカバーが加速する危険性があります

出所:CFTCデータより作成

英ポンド(GBP)のIMM通貨先物動向

英ポンド(GBP)はネットショートが急縮小しました(前週比 3,873枚のネットショート縮小=242.1mioGBP相当のショート減少)。英国を巡る「合意なき離脱リスク」が幾分後退したことで、ポンドショートを手仕舞う動きが広がりました。本集計は10/8時点ですので、週末にかけてポンド買いが大きく進んだことに鑑みれば、来週の統計ではポンドショートがもう一段縮小していると予想されます。

出所:CFTCデータより作成

スイスフラン(CHF)のIMM通貨先物動向

スイスフラン(CHF)はネットショートが僅かに縮小しました(前週比 488枚のネットショート縮小=61mioCHF相当のショート減少)。特段目立った動きは見られませんでした。

出所:CFTCデータより作成

豪ドル(AUD)のIMM通貨先物動向

豪ドル(AUD)はネットショートが急縮小しました(前週比 5,358枚のネットショート縮小=535.8mioAUD相当のショート減少)米中協議の進展期待を背景に対中依存度の高い豪ドル・ショートを手仕舞う動きが広がったと推察されます。

出所:CFTCデータより作成

NZドル(NZD)のIMM通貨先物動向

NZドル(NZD)はネットショートが急縮小しました(前週比 4,257枚のネットショート縮小=425.7mioNZD相当のショート減少)米中協議の進展期待を背景に対中依存度の高いニュージーランドドル・ショートを手仕舞う動きが広がったと推察されます。但し、根強い利下げ観測を背景にショートポジションは依然高水準を維持しております(ショートカバー余力は大きい)。

出所:CFTCデータより作成

カナダドル(CAD)のIMM通貨先物動向

カナダドル(CAD)はネットロングが縮小しました(前週比 1,014枚のネットロング縮小=101.4mio CAD相当のロング減少)。ロングポジションの増加枚数以上に、ショートポジションが増加したことが背景です。

出所:CFTCデータより作成
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