暗号資産のレンディング事業を手掛けるGenesis Global Capital(ジェネシス・グローバル・キャピタル)が、大手暗号資産取引所FTX破綻の煽りを受け破綻に追い込まれた。
FTXの影響を受けた破産申請は、昨年7月のCelsius Network以来、Voyager Digital、BlockFiの倒産に続くものとなっている。
今月19日(木)、同社と親会社のジェネシス・グローバル・ホールドコ(Genesis Global Holdco/GGH)及びシンガポールを拠点にレンディングサービスを提供していたジェネシス・アジア・パシフィック(Genesis Asisa Pacific Pte, Ltd.)の3事業会社が破産申請(Chapter11)を行ったことが公表された。
なお、ジェネシス・グローバル・トレーディング(Genesis Global Trading)は、今回の破産申請には含まれず対顧業務を継続する。
ジェネシスは破産申請初日に負債総額5.1億ドル(約663億円*)を主張しているが、手元資金として現金1.5億ドル以上(約195億円*)を保有しており、継続的な事業運営と再建手続きには十分な流動性があることを説明している。
また、ジェネシスはChapter11の適用申請の一環として再建計画案を提出しており、同計画案では①信託を設立し国内外のすべての債権者に対して資産を分配し債務解消に努める出口ロードマップ、②新たな所有者の下で事業を再開できるよう、資産売却と資本調達のデュアルトラックプロセスを想定しており、万が一資産売却や資本調達ができなかった場合には、債権者が更生会社GGHの所有権を受け取ることなどが提案されている。
*1ドル=130円換算