ロイター通信によると、ジェネシス・グローバル・キャピタルのショーン・オニール弁護士は23日に行われた初の法廷審問で、約2カ月間の交渉を経て今週中には債権者との紛争を解決できると「ある程度確信」していると述べた。
同社は、保有資産をオークションで売却し、今年の5月19日までに破産を脱する予定だという。
ジェネシス問題を巡っては、同社を保有するデジタル・カレンシー・グループ(Digital Currency Group, Inc)のバリー・シルバート氏と、暗号資産取引所Geminiを運営するウィクルボス兄弟との間で対立が生じていた。同社は最大債権者であるGeminiに対して7億6590万ドルの債務があり、ウィンクルボス氏側はシルバート氏に対し解任要求をしているという。
また、初公判の資料によれば、Gemini側が保全していたジェネシスの拠出担保を差し押さえ、昨年11月に売却(売却代金は$2.84億ドルに上った)した件について、ジェネシスが適用法に従って行われたことに意義を唱えているという。

ともあれ、Geminiや他複数債権者の弁護士であるクリス・マーカス氏も判事に対し、全員が大筋で合意するには「やるべきことがある」としながらも、調停まで行かずとも紛争は解決できると「慎重に楽観視」していると述べている。