ビットコイン相場(対ドル)は方向感を見出し辛い時間帯が続いております。週末は概ね7500ドル(添付チャートの黄色の点線)を挟んだ小動きに終始しました(下値は365日線にサポート、上値は21日線にキャップされる形)。

テクニカルな弱さが続伸を阻む一方、そろそろ大規模な上げ相場が来るのでは無いかとの期待感(恐怖感)も生まれつつあります。事実、大手仮想通貨取引所Bitfinexのロングポジションが過去最高水準まで積み上がっている他(以下DEGさんのツイートご参照)、CMEビットコイン先物のネットショートも急縮小を続けております。
ビットコインのテクニカル分析についてはこちらの記事をご参照下さい!
CME先物ポジションについてはこちらの記事をご参照下さい!
オプション市場のレビュー
ビットコイン相場の膠着を受けて、オプション市場は動意に欠ける展開となっております(オプションを積極的に買いたい人=オプション料を払ってまで値動きにベットしたい人が減少している状態です)。

インプライドボラティリティは、Deribitカットオフ後の12月6日(金)に大きく低下し、その後は横ばい状態が続いております。1monthの ATM(at the money)はついに60%の大台を割り込みました(以下コロイさんのツイートご参照)。1weekのATMも53%レベルまで低下するなど、久々の「低インプライドボラ環境」の到来です。
とは言え、他のアセットクラスのボラティリティと比較すれば、ビットコインのインプライドボラの高さは歴然です。しかも、今週はFOMCにECB、英総選挙、対中関税第4弾など、イベント目白押しなので、イベントプレミアムが極端に乗っている状況にも関わらず以下のような感じです。
BTCUSD 1week ATM:53.00%
USDJPY 1week ATM:5.85%
EURUSD 1week ATM:6.25%
GBPUSD 1week ATM:18.50%
AUDUSD 1week ATM:7.00%
EURGBP 1week ATM:16.50%
XAUUSD 1week ATM:10.75%
本日の注目ポイント
本日の注目は、待ちに待ったBakktのオプション取引サービス開始です。但し、ウェブサイト上にローンチ時間が明記されておりませんので、①日本時間12/9(つまり今日)の10時から(米東部時間12/8の20時)スタートするのか、②日本時間12/10(明日)の10時から(米東部時間12/9の20時)スタートするのか、現時点で不明です。
まずは、ローンチ初日からどのくらいの流動性(出来高)が生まれるのかを確認したいところです。CFTC管轄下で且つブローカースルーのオプション取引となりますので、機関投資家など法人による仮想通貨オプション参入に繋がる可能性は十分あります(機関投資家をはじめコーポレート勢はderibitなど非認可取引所でのオプション取引を躊躇せざるを得なかった為)。今後は、Deribitオプションと、Bakktオプションの双方の分析が必要となってきそうです。
Bakktオプションについては、下記の記事をご参照下さいませ!
IVで算出した予想レンジ
1monthのインプライドボラ(59.57% @7,526 USD)で計算した向こう24時間の予想レンジは、
対ドルが「7,291ドル〜7,761ドル」、
対円が「79.3万円〜84.3万円」です。
本日のオプションカットオフ予定表
17:00:EOSUSDT オプションカットオフ(BinanceJEX)
時間未定:Bakktオプション取引サービスローンチ
今週のイベントカレンダーは下記記事をご参照下さい!
それでは、今週も宜しくお願い致します🤶